一木厨(妹)、昼休みに警鐘を鳴らす

工場ライン作業員が昼休憩に更新するブログ。

貧困少女は性を売...らない!!空想イメージが引き起こす地獄絵図。お願いですから正して下さい、その認知の歪みを。part1

※長くなるのでpart3まで分けて投稿します。

 

10代の頃、お金がなかったのでバイトをしてました。

地元で働いても良かったんですが、電車に乗って地元から一番近い繁華街にバイトに行っていました。

帰りはいつも夜9時頃になります。繁華街から地下鉄に乗ってJR に乗り換えて帰るって言う道筋だったんですけど、交通費の支給は1日につき500円って決められてたので(ちなみに私の家からバイト先までは往復で1360円かかっていた…)お金を少しでも節約するために、地下鉄には乗らず、 JR の駅まで30分くらい夜道を歩いて帰ってました。

夜道危ないじゃんって思うと思いますが、そうでもありませんでした。結局、移動する人はみんな地下鉄に乗るので、道に人が全然いないので、危なくなかったです。

ただ、バイト先から歩き出して5分くらい、まだ辺りに人がいるところを歩いてる時は、何度か嫌な目にあいました。

バイトの制服を大きめのショップ袋に入れて 、とぼとぼ歩いていると、たまにこちらにすっと近づいてくる人がいて(いずれも男性)私に向かって誘いの言葉を発する。私は適当に理由をつけてそれを拒否する。すると、もう私のことは見えてもいませんというような素振りで立ち去っていったり、時に暴言を吐いて離れて行ったりする。そんなことが何度もありました。

 

ナンパをされて怖かった、という話ではありません。

近づいてきた男性たちが私に投げかけた言葉は、「遊びに行かない?」とか「可愛いね」とかそういった類のものではありませんでした。

私がかけられた言葉は、およそ初対面の、街ですれ違った見ず知らずの人にかけるには信じられない内容のものばかりでした。

人によって言い方は違いましたが、要約すれば「今から僕と売春しないか」と言う内容を皆、口にしたのです。第一声から「ホテル行かない?」(腕を軽く掴みつつ)みたいなのもありました。怖。

バイトを辞め、帰りの夜道を歩くことがなくなるまで、一人二人ではない何人かの男性からそんなようなことを言われたわけです。

 

何故私が彼らのターゲットになったのか?あんな風に声をかけられたのか?考えたのですが、はっきり言って、この一点しかないと思います。

貧困少女は性を売ると言う偏見がある から。 本当にこの一点に尽きるでしょう。

夜の繁華街を大きめのショップ袋を持って歩く10代と思しき女。見るからに安物の服を着て夜の繁華街を歩く女。ある一部の人から見れば、貧困で家庭環境も良くなく、家出して街をさまよってる子だったのでしょう。

実際は周りのサラリーマンと同じ、1日働いて疲れて歩いて帰ってるだけなんですが、ある一部の人にはそうは見えなかったんでしょう。だからあんな風に声をかけられたんでしょう。

別に街で声をかけられようがかまいませんよ、私は。が、「売春しないか?」は失礼やろ?どう考えても。人の常識やろ、それは。

私みたいなのには、何言っても良いと思ったのか?こいつにはこれ言っても、別に侮辱にはならんやろうってか? どんな差別だよ。

 

こういった過去の経験から、私は世にはびこる、貧困少女=売春というイメージに思いっきり嫌悪感を抱いているのです。 いろんな場所で、特にテレビやネットの報道関係で、貧困少女=売春というのが出てくるたびに「迷惑迷惑!やめとけや!世の貧困少女達は売春を忌み嫌って生きてるんやから。変なイメージつけんといてくれ」と強く思っていました。

これ絶対私だけじゃなく、 世の中の、特に貧困家庭で育ったような人は、それで嫌な思いをしたことがある人は、きっとみんな思ってると思う。口に出さずにね。

口に出さずに…

何で口に出さないか?売春しない貧困少女達や売春しなかった元貧困少女達が、貧困少女=売春 のイメージづけやめろやって何で声を大にして言わないか?

 

それを次回は書きます。